工事のあいだ、家の鍵はどうなるのでしょうか。知らない職人さんが毎日出入りするのに、自分は日中パートに出ている。鍵を預けてくださいと言われたら、断ってもよいものか。リフォームを決める前から、ここで足が止まってしまう方は少なくありません。家の中に他人が入るというのは、誰にとっても落ち着かないものです。
先に結論をお伝えします。住みながらの工事なら、鍵を預ける必要はありません。朝に開けて夕方に閉めるのは、お住まいの方です。
この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。鍵をお預かりするのは、お住まいになる前の工事のとき。現場の決まりごとをお伝えします。
直美さん 工事のあいだ、家の鍵をリフォーム会社に預けることになるのでしょうか。
ナビ 住みながらの工事なら預かりません。朝に開けていただいて、夕方の戸締まりもご家庭のとおりで大丈夫です。
- 鍵を預けるのが不安
- 知らない人の出入りが気になる
- 日中は仕事で留守にしたい
- 貴重品の置き場所に迷う
- 夕方の戸締まりが心配
住みながらは鍵を預けない

まず、いちばん気になるところからお答えします。住みながらのリフォームでは、鍵をお預かりしません。玄関を開けるのも閉めるのも、お住まいの方です。
考えてみれば当たり前の話で、ご家族がそこで暮らしているのですから、鍵を人に渡す理由がありません。工事の朝に職人さんを迎え入れて、帰ったあとに戸締まりをする。それだけで一日が回ります。
ここでは三つに分けて見ていきましょう。開け閉めは誰がするのか、マンションの場合はどうなるのか、そして鍵を預かるのはどんなときかです。
開け閉めはご自宅の方
お住まいのままの工事であれば、開け閉めはご自宅の方にお願いしています。鍵そのものが家の外へ出ることはありません。
工事に来るのは、その日の作業をする職人さんです。朝に声をかけて中へ入っていただき、作業が終われば帰られます。あとはご家族のふだんの暮らしのとおりで構いません。その一日にどれくらいの音が出るのかはリフォーム工事中の騒音はどれくらい?でくわしく書いています。
工事中の暮らしぶりそのものはリフォームは住みながらできる?にまとめました。お風呂やキッチンが使えない日数も、そちらに書いてあります。
マンションはインターホン
マンションでお住まいの場合も同じです。共用の入口は、インターホンで開けていただければ足ります。
オートロックがあるから鍵を渡さなければいけない、ということはありません。到着の連絡を受けて開ける、という毎朝の一手間だけでしょう。
管理組合への届け出や工事車両の駐車場は、リフォーム会社が段取りします。ご近所への回り方は近所へのあいさつは誰が回る?をご覧ください。
預かるのは住む前の工事
では、どんなときに鍵を預かるのでしょうか。お住まいになる前の工事のときです。中古のマンションを買って、入居の前に手を入れる場合などがこれにあたります。
誰も住んでいない家であれば、毎朝開けに行く人がいません。そこで鍵をお預かりして、職人さんが自分で入れるようにします。番号で開くキーボックスを玄関に付けて出入りすることもあります。
つまり鍵を預けるかどうかは、会社の方針ではありません。その家に人が住んでいるかどうかで決まります。工事の進め方そのものはリフォームの打ち合わせは何回?にまとめました。

一日の出入りと戸締まり

次は一日の流れです。工事が始まるのは、朝8時ごろというのが一般的になります。
何時に来られるのか分からないままだと、その日の予定が立ちません。おおよその時間が見えていれば、お子さんの送り出しと重なっても慌てずに済むでしょう。
ここでも三つに分けてお伝えします。朝の時間、都合が悪いときの頼み方、そして夕方の戸締まりです。
朝は8時ごろから
現場の始まりは、8時ごろからというのが一般的です。玄関を開けるのも、その前後になります。
少し早いと感じられるかもしれません。職人さんはその日の段取りに合わせて動いており、朝のうちに材料を運び入れて、夕方までに区切りのよいところまで進める流れになっています。
工事に何日かかるのかはリフォームは住みながらできる?をご覧ください。ご近所への断りを入れる時期は近所へのあいさつは誰が回る?に書いています。
時間は指定もできる
8時では難しいという方もおられるでしょう。その場合は、時間を指定することもできます。
子どもを送り出してからにしたい、午前は出ているので午後からにしてほしい。そうしたご希望は、契約の前か、工程を組む段階で伝えておけば調整が利きます。
言いにくいことのように思えますが、段取りの話は早いほど通りやすいものです。渡し方はリフォーム要望の伝え方をご覧ください。黙っているあいだは、ふだんの流れで組まれます。
窓は帰るときに閉める
気になるのは夕方でしょう。工事中の部屋の窓は日中は開けていますが、帰るときに職人さんが閉めていきます。
開けているのは、ほこりや材料のにおいを外へ出すためです。開けっぱなしのまま帰られるわけではありませんので、そこはご安心ください。
とはいえ、夕方にご自分の目で一度見ておくと落ち着きます。玄関の鍵はご自宅の方の手にありますから、最後の戸締まりはご家庭のふだんのとおりです。

在宅と貴重品の決めごと

鍵よりも先に決めておきたいことが二つあります。工事の日に家にいるかどうかと、貴重品の置き場所です。その日に水や電気が使えるかどうかはリフォーム中に水道は止まる?でくわしく書いています。
鍵の心配が消えると、次に出てくるのがこの二つになります。どちらもご家庭の側で決められることですから、先に手を打っておけば気がかりが残りません。
ここでは三つに分けます。在宅のこと、外出のこと、そして貴重品の扱いです。
工事の日は在宅が一般的
住みながらの工事では、ご家族が家におられるのが一般的です。工事をしている部屋ではなく、ほかのお部屋にいていただければ結構です。そのあいだの飲みものやお茶出しはリフォーム工事中のお茶出しは必要?をご覧ください。
ずっと作業を見ている必要はありません。位置や高さの最終確認を頼まれることがあるので、声をかけられる距離にいると話が早い、という程度のことです。
とくに立ち会っておくと安心なのは、着工の日と、設備がつながる日でしょう。この見当もリフォームは住みながらできる?に書きました。
短い外出は差し支えない
では、一日じゅう家にいなければいけないのか。買い物や送り迎えで1時間ほど出るのは、差し支えありません。
まるごと留守にするのとは話が別です。短い外出であれば、戻るまでに作業が止まってしまうこともないでしょう。昼どきに買い物をしてくる、学校の送り迎えに出る、といった行き来はふだんのままで構いません。
出かけるときは、連絡のつく番号を伝えておいてください。決めることが出てきても、電話一本で片づきます。戻る時間の見当も伝えておくと、職人さんの側も待たずに次の作業へ移れます。
貴重品は手元に移す
もう一つがこれです。貴重品は、ご自分のいる場所へ移すか、手元に持っておいてください。
疑ってかかるという話ではありません。何かあってからでは、お互いに良い思いをしません。現金や通帳、印鑑、小さな大切なものは、工事をする部屋から出しておくのが確かでしょう。
工事をする部屋の荷物を空けるのは、もともとご家庭の役目です。そのついでにしまう場所を決めてしまえば、手間も一度で済みます。どこまで空けるかと置き場の選び方はリフォーム工事中の荷物はどこに置く?にまとめました。会社の見分け方はリフォーム会社の選び方、保証の中身はリフォームの保証は何年?にまとめました。
工事中の鍵のよくある質問

ここからは、工事が始まる前によくいただくご質問にお答えします。迷いやすいところから順に並べました。
鍵を預けたいと頼んでよいか
お願いすること自体は可能です。日中どうしても留守にする場合は、鍵をお預かりして進める形もあります。断られるようなお願いではありませんので、お仕事のご都合を伝えて相談してみてください。そのうえで、どう進めるのがよいかは現場の状況にもよりますから、契約の前に一度たずねておくと段取りが組みやすくなります。
仕事で日中は留守にできるか
買い物や送り迎えで1時間ほど出るぶんなら差し支えありません。一日まるごと留守にしたいときは、鍵を預けるかどうかの相談になります。何日のあいだそうなるのかが分かると話が早いので、工期の見当はリフォームは住みながらできる?をご覧ください。
夕方の戸締まりは誰がするか
工事中の部屋の窓は、帰るときに職人さんが閉めていきます。日中に開けているのは、ほこりや材料のにおいを外へ出すためで、開けっぱなしのまま帰られるわけではありません。玄関の鍵はご自宅の方の手にありますから、最後の戸締まりはふだんのとおりで構いません。
貴重品はどこに置けばよいか
ご自分のいる場所へ移すか、手元に持っておくのが確かです。工事をする部屋には置かない、と決めておけば迷いません。現金や通帳、印鑑のほか、小さくて大切なものはひとまとめにしておくと探さずに済みます。工事をする部屋の荷物を空けるのは、もともとご家庭の役目になります。
工事のあと鍵は返ってくるか
お預けになった場合は、工事が終われば返却されます。引き渡しのときには保証書や取扱説明書も一式で渡されますので、あわせて受け取ってください。中身はリフォームの保証は何年?に書いています。
まとめ

住みながらの工事なら、鍵を預ける必要はありません。朝は8時ごろに開け、夕方は職人さんが窓を閉めて帰ります。鍵をお預かりするのは、お住まいになる前の工事のときだけです。
- 住みながらなら鍵は預けない
- 開け閉めはご自宅の方
- 鍵が家の外へ出ることはない
- マンションはインターホンで足りる
- 預かるのは住む前の工事のとき
- 空き家ではキーボックスも使う
- 朝は8時ごろから始まる
- 都合が悪ければ時間を指定できる
- 工事中の部屋の窓は日中開ける
- 窓は帰るときに職人さんが閉める
- 工事の日は在宅が一般的
- ほかの部屋にいていただければよい
- 1時間ほどの外出は差し支えない
- 貴重品は手元か自分のいる場所へ
鍵の心配は、工事の中身が分かれば小さくなります。あとは、どの会社に頼むかだけでしょう。そろそろ具体的に、と思い始めた方は、何社かに相談してみてはいかがでしょうか。
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