リフォームの工事が決まってくると、暮らしのほうが気になりはじめます。工事のあいだ、水は出るのだろうか。トイレは使えるのか、ご飯の支度はどうするのか。住みながら工事をするお宅なら、音よりもこちらのほうが差し迫った心配かもしれません。
先にお伝えします。止まるのは工事をしている場所だけで、家じゅうの水や電気が止まるわけではありません。電気も同じで、ほかの生活スペースは使えるままにしておくことができます。まるごと暮らしが止まる、という心配は要らないとお考えください。
この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。工事の種類ごとに何日くらい使えないのか、始まる前に何を聞いておけばよいのかまで、順にお伝えします。
直美さん 工事のあいだは、家じゅうの水が止まってしまうのでしょうか。
ナビ 止まるのは工事をしている場所だけです。ほかの場所は使えますよ。
- 家じゅうの水が止まるのか不安
- トイレが使えない時間が心配
- お風呂に何日入れないか分からない
- 食事の支度ができるか見当がつかない
- ご近所に迷惑をかけないか気になる
止まるのは工事をしている場所だけ

まず結論からお伝えします。工事で止まるのはその工事をしている範囲だけです。キッチンの入れ替えをしているからといって、洗面所やトイレの水まで一緒に止まるわけではありません。家じゅうが断水して、暮らしが丸ごと止まってしまう。そういう形にはならないとお考えください。
家じゅうが止まるわけではない
水道も電気も、工事をしている場所でだけ止まります。ほかの部屋はふだんどおりです。
設備を入れ替えるには、その機器につながっている配管や配線をいったん外すことになります。外すあいだは水も電気も通せませんので、そこだけが止まる形になるわけです。家ぜんたいの元栓を締めて作業するようなことは、ふつうの入れ替え工事では起きません。工事中もご自宅で過ごしていただける理由は、ここにあります。
住みながらの工事がどこまでできるのかはリフォームは住みながらできる?にまとめてあります。日数の見当もそちらでつくでしょう。
ほかの生活スペースは使えるままにできる
電気についても同じ考え方になります。工事をしていない生活スペースは、電気が使えるままにしておくことができます。
分電盤でその回路だけを落として作業しますので、関係のない部屋まで暗くなることはありません。テレビを見たり、暖房を入れたりといったふだんの暮らしは続けられます。現地を見てもらうときに分電盤を必ず確認するのは、こうした段取りを組むためでもあるのです。
当日に何を見ているのかはリフォームの現地調査は何を見る?でくわしく書いています。
工事が終わっている箇所なら使える
もうひとつ押さえておきたいのが、使えるかどうかは工事の進み具合で決まるという点です。
たとえばお風呂の工事で、その日が解体の日だったとします。古い浴室を壊しただけで新しいものがまだ組み上がっていませんから、その晩にお風呂を使うことはできません。逆に、取り付けまで終わっている箇所であれば、その日のうちから使えるようになります。日ごとに状態が変わっていくものだとお考えいただければ十分です。

止まるのは工事をしている場所だけです
工事の種類ごとに止まる日数

では、その場所が使えないのは何日くらいなのか。ここは工事の種類でずいぶん違います。トイレなら半日から1日、お風呂は最短で2日から3日、キッチンは最短でも3日から4日が目安になります。暮らしの段取りを組むときの手がかりにしてください。
トイレは半日から1日
いちばん短く済むのがトイレです。入れ替えにかかるのは半日から1日ほどで、そのあいだは使えません。
半日で終われば、その日の夕方には使えるようになります。配管の位置がそのまま使えるお宅なら、工事そのものが短い時間で収まります。気になるのは、そのあいだのお手洗いをどうするかでしょう。トイレだけの工事では、仮設のトイレを置くことはありません。お出かけの用事をその時間に寄せておく、ご実家や近くのお店で済ませる、といった形で過ごされる方が多いところです。
トイレの入れ替えそのものについてはトイレリフォームの選び方にまとめました。
お風呂は最短で2日から3日
お風呂に入れない日が続くのは、最短で2日から3日とお考えください。
解体をして、新しいユニットバスを組み立てて、という工程を踏むためです。ただし、浴室のまわりの工事がなければ、完了した日の夜から入れるようになることもあります。床や壁まで含めて直すのか、浴室だけを入れ替えるのかで変わってきますので、ご自宅の工事がどちらなのかを確かめておくとよいでしょう。
タイル張りの在来浴室から入れ替える場合は、壊すところに日数がかかります。その違いは浴室の床が冷たいのは直せる?にも書いてあります。
キッチンは最短で3日から4日
いちばん長くなるのがキッチンです。台所の水が使えないのは、最短でも3日から4日かかります。
解体、配管や配線の手直し、本体の組み立て、仕上げと工程が重なるためです。入れ替えるものが大きく、電気もガスも関わってきますので、どうしても日数が要ります。この期間は食事の支度ができませんので、先に段取りを決めておけば当日になって慌てずに済みます。そのあいだの食事と洗い物をどうするかはキッチン工事中の食事はどうする?にまとめました。
キッチンの入れ替えで決めることはキッチンリフォームの選び方に、奥行きの話はキッチンの奥行き65センチは使いにくい?にまとめてあります。

使えない日数は工事の種類で変わります
工事が始まる前に聞いておくこと

日数の目安が分かったら、あとはご自宅の工事に当てはめるだけです。ここでおすすめしたい一言があります。水道とガスと電気が、どれくらい止まりますか。工事が始まる前にこれを聞いておくと、暮らしの段取りがそのまま組めます。聞きかたも、聞く相手も難しくありません。
水道とガスと電気がどれくらい止まるか
三つまとめて聞いてしまうのがこつです。水道とガスと電気が、それぞれどれくらい止まりますか。この一言で足ります。
水だけを気にされる方が多いのですが、給湯器やコンロが関わる工事ではガスも止まります。三つを並べて聞いておけば、抜けがありません。工事の内容が決まっていれば、担当の方はその場で答えられます。
打ち合わせがいつ何回あるのかはリフォームの打ち合わせは何回?をご覧ください。
ほかの場所の水が使えるか
あわせて確かめておきたいのがこちらです。キッチンが工事中でも、洗面の水道が使えることは多々あります。
洗面所で水をくめるなら、飲みものの支度も、ちょっとした洗いものもできます。台所が使えない数日を、思っていたより楽に越えられるわけです。どこの水が生きているのかを先に把握しておくと、過ごし方がずいぶん変わってきます。
止まる日を暮らしの予定と合わせる
日数が分かれば、あとは予定と重ねるだけです。止まる日が分かっている工事は、段取りが立てられます。
お風呂に入れない日があるなら、その日をご実家や日帰りの温泉にあてる。台所が使えない日は、お惣菜やお弁当にしておく。こうして先に決めておけば、工事の期間そのものが短く感じられるものです。工事中の暮らしについてはリフォーム工事中の鍵はどうする?とリフォーム工事中の騒音はどれくらい?もあわせてお読みください。
リフォーム中の水道と電気のよくある質問

ここまでで、止まる範囲と日数、そして聞いておく一言をお伝えしました。残りのこまかい疑問をまとめておきます。読み終えたら、ご自宅の工事に当てはめて担当の方に確かめるだけで足ります。
夜は水を使えるのか
工事が終わっている箇所であれば使えます。取り付けまで終わっていれば、その日のうちから通せます。
解体だけで一日が終わった場合は、まだ使えないとお考えください。新しい設備がつながっていないので、水を通す先そのものがない状態です。翌日に取り付けが済めば、そこからは通せるようになります。
仮設のトイレは置くのか
トイレだけの工事では置きません。使えないのが半日から1日で収まるためです。
その時間を外出の予定にあてておく方が多くいらっしゃいます。買い物やお子さんの送り迎えをその時間に寄せておけば、困る場面そのものがなくなります。ご自宅にトイレが二か所あるお宅なら、もう一方を使っていただく形になります。
マンションでほかのお宅に影響するか
しません。お宅ごとに配管が通っているので、ほかのお部屋の水が止まることはありません。
共用の配管を止めるような工事ではありませんので、上下や隣のお部屋の水が出なくなることはありません。管理組合への届け出は別に必要になります。ご近所へのあいさつは会社が回りますので、そちらもお任せいただいて大丈夫です。くわしくはリフォームの近所へのあいさつは誰が回る?をご覧ください。
キッチン工事中に洗面は使えるか
使えることが多々あります。別の場所の設備なので、そこだけ生きていることになります。
洗面所で水がくめれば、飲みものの支度も、ちょっとした洗いものもできます。台所の使えない数日が、思っていたより楽になるところです。ただし工事の中身によりますので、始まる前に確かめておくと確かでしょう。
前の日にしておくことはあるか
止まる時間を聞いておくことがいちばんです。そのうえで、必要なら水をくんでおかれるとよいでしょう。
断水が長く続くわけではないので、何本も買い置きをしておく必要はありません。やかんとお鍋に一杯ずつあれば、たいていの場面は足ります。収納の中のものを出しておく話はリフォームの廃材は自分で捨てられる?にまとめました。
止まるのはその場所だけ

工事で止まるのはその工事をしている場所だけでした。家じゅうの水や電気が止まるわけではありません。電気も、工事をしていない生活スペースは使えるままにしておけます。そして使えるかどうかは、その日の工事がどこまで進んだかで決まります。
使えない日数の目安は、トイレが半日から1日、お風呂が最短で2日から3日、キッチンが最短でも3日から4日です。トイレだけの工事に仮設のトイレは置きません。マンションでも、お宅ごとに配管が通っているのでほかのお部屋には影響しません。
工事の前に使う一言は、これだけです。水道とガスと電気が、どれくらい止まりますか。答えが分かれば、お風呂の日も食事の支度も先に決められます。キッチンが工事中でも洗面の水が使えることは多々ありますので、そこもあわせて確かめておいてください。
- 止まるのは工事をしている場所だけ
- 家じゅうの水や電気は止まらない
- ほかの生活スペースは電気が使える
- 使えるかは工事の進み具合で決まる
- トイレは半日から1日
- お風呂は最短で2日から3日
- キッチンは最短で3日から4日
- トイレだけの工事に仮設は置かない
- マンションもほかのお宅に影響なし
- 聞く一言は水道とガスと電気
そろそろ具体的に、と思い始めた方は、まず何社かのお見積もりを並べるところからです。工事の日数の考え方はリフォームは住みながらできる?に、見積もりそのものの費用はリフォームの見積もりは無料?にまとめてあります。
工事が終わった日に何を見るのかはリフォームの完了検査は何を見る?が、職人さんへの気づかいが要るかどうかはリフォーム工事中のお茶出しは必要?が参考になるでしょう。


コメント