リフォームの日取りが決まってくると、気になりはじめるのが工事の音のことです。どれくらいの音が、何日くらい続くのか。ご近所に迷惑をかけないだろうか。ご家族に小さなお子さんや、在宅でお仕事をされる方がいるお宅なら、なおのこと落ち着かないものでしょう。
先にお伝えします。音が大きくなるのは解体のときと、新しいものを取り付けるときの二つです。そしてクロスなどの仕上げに入ると、音は静かになります。工事をしているあいだは音が出るものだと思っておいていただくほうが、結局は気が楽になります。
この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。音を出せない日があるときにどうするのかまで、順にお伝えしていきます。
直美さん この時間だけ静かにしてほしい、とお願いすることはできますか。
ナビ 時間では区切れません。その日を工事の休みにするほうが早いですよ。
- どれくらいの音か分からない
- 何日続くのか見当がつかない
- ご近所に迷惑をかけないか不安
- 在宅の予定と重ならないか心配
- 静かにしてと頼んでよいか迷う
音が出るのは解体と取り付け

まず結論からお伝えします。工事の音には山が二つあって、古いものを壊す解体のときと、新しいものを取り付けるときに大きくなります。壊すときだけだと思われている方が多いのですが、取り付けの日も相応の音が出ます。そのかわり、そこを越えて仕上げに入れば静かになっていきます。
解体のときに出る音
いちばん大きい音が出るのは解体の作業です。古い設備を外し、下地まで壊していく工程になります。
壁や床をはつっていく作業になりますので、低く重い音が続きます。タイル張りのお風呂のように、はがす範囲が広いところでは音の出る時間も長くなります。逆に、配管をそのまま使えるトイレの入れ替えのような工事では、解体そのものが短い時間で終わります。工事の中身ごとの日数はリフォームは住みながらできる?にまとめてありますので、ご自宅の工事がどのあたりにあたるかを先に見ておくと見当がつくでしょう。
取り付けのビス留めの音
意外と知られていないのがこちらです。新しいものを取り付けるときも、ビスを留める工具の音が出ます。
電動の工具でねじを締めていくので、短く高い音が繰り返し響きます。解体が終わったからもう静かだろう、と思っていると拍子抜けされるかもしれません。壊す日と組み立てる日の両方に、音の山があるとお考えください。
取り付けの日に何が起きているかは、工事の担当者が把握しています。当日に立ち会う必要はありませんが、気になるようでしたら工程を見せてもらうのがよいと思います。壊すのと組み立てるのでは音の質も違っていて、解体が低く重い音なのに対して、取り付けは短い音が区切られて続く形になります。どちらが大きいという話ではなく、鳴り方が違うとお考えください。
仕上げに入ると静かになる
山を二つ越えると、そこから先は落ち着きます。クロスなどの仕上げの工程では、音がかなり小さくなります。
壁紙を貼る、床の見切りを納める、といった作業が中心になるからです。手を使う細かい作業が多く、電動の工具をずっと回しているわけではありません。工事の終わりが近づくほど静かになっていく、という形をつかんでおくと、途中で気持ちが切れずに済みます。在宅のご予定を入れるなら、この時期の日が向いています。色や柄をいつ決めるのかはリフォームの色決めはいつ?をご覧ください。

音の山は二つ。そのあとは静かになります
続く日数は工事の大きさで決まる

次に気になるのが、その音が何日続くのかというところでしょう。ここは工事の中身で変わります。一か所の入れ替えなら1日、大がかりな工事なら数日にわたって音が出ることもあります。時間帯についても決まりがありますので、あわせてお伝えします。
一か所の工事なら1日
設備をひとつ入れ替えるだけの工事なら、音の出る日は1日で収まることが多いです。
トイレの入れ替えのように配管がそのまま使えるものは、工事そのものが1日かかりません。洗面台だけを入れ替える工事も同じで、まわりを壊さずに済みます。範囲の狭い工事ほど、音の出る時間も短くなるとお考えください。
もっとも、1日といっても朝から夕方まで音が鳴りっぱなしになるわけではありません。搬入や片づけの時間もはさまりますので、実際に音が出ているのはその中の一部になります。設備ごとの入れ替えについては洗面台だけ交換できる?と食洗機だけ交換できる?にくわしく書いています。
大がかりな工事は数日
水回りを一式やり直すような工事になると、数日にわたって音が出ることもあります。
ただし、ずっと同じ大きさで鳴り続けるわけではありません。解体の日があり、取り付けの日があり、そのあいだに静かな日もはさまります。配管や下地を整える日のように、作業はしていても音の小さい日もあります。工程表には日ごとの作業が並びますので、そこを見れば山のある日が読み取れます。全部の日を身構えて過ごす必要はない、と思っていただければ十分です。
工事の時間は朝8時から夕方5時
時間帯は決まっています。一般的には朝8時から夕方5時までで、土日はお休みになります。
夜に作業が続くことはありませんので、そこはご安心いただいて大丈夫です。早朝に始まることもありません。職人さんは朝に来て、夕方には道具を片づけて帰られます。マンションでは管理組合の決まりがあり、時間がこれより短くなることもあります。お住まいの規約で先に確かめておくとよいでしょう。
工事中のご自宅の過ごし方はリフォーム工事中の鍵はどうする?に、職人さんへの気づかいが要るかどうかはリフォーム工事中のお茶出しは必要?にまとめました。水や電気が止まる時間についてはリフォーム中に水道は止まる?をご覧ください。
音を出せない日があるとき

ご家族の予定や、ご近所への配慮で、この日は音を出したくないということがあります。着工までに荷物をどこまで空けるかはリフォーム工事中の荷物はどこに置く?をご覧ください。実際に音の大きい日を先に教えてほしい、とたずねられる方もいらっしゃいます。遠慮なさる必要はありません。ただし、お願いのしかたにはこつがあります。ここを知っているかどうかで、通るかどうかが変わってきます。
時間を区切って静かにはできない
まずお伝えしておきたいことがあります。この時間だけ静かに、というお願いは成り立ちません。
音を止めるということは、その工程を止めるということだからです。解体の途中で手を止めれば、そこから先の作業も進みません。半日だけ静かにしてもらったとして、そのぶん工事が後ろへずれていきます。来ている職人さんも、待っているあいだは手が空いてしまうことになります。会社が応じてくれないのではなく、工事の性質としてそうなっているとお考えいただければと思います。
その日を工事の休みにしてもらう
ではどうするか。答えは単純で、音を出せない日は、工事をしない日にしてもらうことです。
時間では刻めませんが、日ごとになら動かせます。その日を空けて、別の日に組み直してもらう形です。音の大きい解体や取り付けを、その日からずらしてもらうという言い方でも伝わります。工程を丸ごとずらすことになるので、思いつきではなく段取りの相談として持っていくのがよいでしょう。
打ち合わせの回数と進み方はリフォームの打ち合わせは何回?が参考になります。
伝えるのは早いほどよい
伝える時期にはこつがあります。日程が固まる前のほうが、ずっと動かしやすくなります。
職人さんの手配も、商品の搬入の日も、工程に合わせて先に押さえてあるものです。着工の直前になってからだと、動かせる幅が小さくなってしまいます。契約の紙に入る工期の欄についてはリフォームの契約書はどこを見る?にまとめました。

時間では刻めませんが、日ごとなら動かせます
リフォーム工事中の音のよくある質問

ここまでで、音の山と日数、そしてお願いのしかたをお伝えしました。残りのこまかい疑問をまとめておきます。読み終えたら、気になる日を担当の方に確かめるだけで足ります。
音の苦情は誰が受けるのか
窓口になるのはリフォーム会社です。お施主様が矢面に立つことはありません。
着工の前に回るあいさつも会社が受け持ちますので、ご近所と直接やりとりする場面は基本的にありません。もしご自宅に直接お声がかかったときも、担当の方に伝えていただければ引き取ってもらえます。くわしくはリフォームの近所へのあいさつは誰が回る?をご覧ください。
音のほかに振動も出るのか
出ます。解体の作業では、振動が伝わることもあります。
壁や床をはつるときに、下地を通して伝わるものです。音とは別のものとして、頭の片すみに置いておいていただくとよいでしょう。とくにマンションでは、音よりも振動のほうが伝わりやすいことがあります。
マンションで気をつけることは
お隣やお住まいの上下への配慮が、戸建てよりも必要になります。音も振動も伝わりやすいためです。
管理組合への届け出もありますので、早めに動いておくと安心できます。工事の時間が規約で決められていることもありますから、日程を組む前に確かめておくとよいでしょう。工事車両を置く場所の相談も同じ時期になります。
仕上げの日も音は出るのか
ほとんど出ません。クロスを貼るような仕上げの工程は静かです。
まったくの無音にはなりませんが、話し声が聞き取れないほどの音は出ません。在宅のご予定を入れるなら、このあたりの日がいちばん向いています。
音の大きい日は先に分かるのか
分かります。工程表に日ごとの作業が並びますので、解体と取り付けの日を見ればよいことになります。
工程表は契約のあとに出てくるものですが、現地を見てもらう段階でおおよそを聞いておくこともできます。当日の流れはリフォームの現地調査は何を見る?にまとめました。
音の山は二つだけ

工事の音が大きくなるのは、解体のときと取り付けのときの二つでした。取り付けでもビスを留める工具の音が出ますので、壊す日だけだとは思わないでおいてください。そしてクロスなどの仕上げに入れば、音は静かになっていきます。
続く日数は工事の大きさしだいです。一か所の入れ替えなら1日、大がかりな工事なら数日にわたることもあります。時間帯は朝8時から夕方5時までで、土日はお休み。マンションでは管理組合の決まりで、これより短くなることもあります。
音を出せない日があるときは、その日を工事の休みにしてもらうのが近道になります。時間では刻めませんが、日ごとになら動かせるからです。ご近所からの苦情の窓口もリフォーム会社が受け持ちますので、そこは任せてしまって差し支えありません。
- 音の山は解体と取り付けの二つ
- 取り付けはビス留めの工具の音
- 仕上げに入ると静かになる
- 一か所の工事なら1日
- 大がかりな工事は数日
- 工事は朝8時から夕方5時まで
- マンションは管理組合の決まりも
- 時間を区切って静かにはできない
- 音を出せない日は工事の休みに
- 苦情の窓口はリフォーム会社
そろそろ具体的に、と思い始めた方は、まず何社かのお見積もりを並べるところからです。工事の日数の考え方はリフォームは住みながらできる?に、見積もりそのものの費用はリフォームの見積もりは無料?にまとめてあります。
工事が終わった日に何を見るのかはリフォームの完了検査は何を見る?が、廃材の行き先はリフォームの廃材は自分で捨てられる?が参考になるでしょう。


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