本記事にはプロモーションを含みます

【メーカー目線】トイレリフォームの選び方|掃除と座り心地で選ぶ

築年数の経った自宅のトイレの前に立ち、リフォームで入れ替えられるか悩んでいる女性 設備・建材の選び方
この記事は 約10分 で読めます

家の中でいちばん小さな部屋なのに、家族が一日に何度も使う場所。それがトイレです。お風呂や台所より後回しになりやすく、気がつけばそこだけ古いまま、というお宅は少なくありません。そろそろ替えようかとカタログを開いてみたものの、商品が多すぎて閉じてしまった。そんな声をよく聞きます。

先にお伝えしたいことがあります。うちの古いトイレに、いまの商品が入るのだろうか。その心配は、たいていの場合いりません。調整するための部材がきちんと用意されているからです。

この記事では、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から、トイレの選び方をお伝えします。いろいろな商品の仕様を毎日見比べている人間として、本当に差が出るところだけを書きました。

読者代表の直美さん読者
直美さん
築18年の家なので、いまどきのトイレが入るのかも分からなくて、まだ調べてもいないんです。
ブログ運営者ホームナビのアイコンホーム
ナビ
そこはご安心ください。調整する部材があるので、たいていは入ります。選ぶのは掃除のしやすさと、座り心地のほうです。
\ リフォーム見積もりで徹底比較 / リショップナビで見積もりを比べる PR/リショップナビ|紹介された会社に自宅を見てもらい、見積もりを受け取る流れです
こんなお悩みはありませんか
  • 古い家にいまの商品が入るか不安
  • 商品が多すぎて選びきれない
  • 便器まわりの掃除がつらい
  • 停電のときに流せるか心配
  • 便器だけ替えるか迷っている

心配はたいてい解決できる

トイレの排水の位置や停電時の使い方について、リフォーム会社の担当者から説明を受けている女性

トイレのご相談でいちばん多いのは、商品の良し悪しではありません。うちに入りますか、というものです。排水の位置、停電したとき、水の勢い。この三つがそろって不安の中身になっています。

結論を先に申し上げます。この三つは、いまはたいてい解決できるようになりました。心配の話は最初に片づけて、毎日の暮らしに合うかどうかという、本当に差が出るところへ時間を使っていただきたいのです。

\ リフォーム見積もりで徹底比較 / リショップナビで見積もりを比べる PR/リショップナビ|紹介された会社に自宅を見てもらい、見積もりを受け取る流れです

排水の位置は部材で調整できる

トイレには、床から配管が出ているものと、壁の側に出ているものがあります。その位置は家によって違いますし、商品によっても変わります。ここだけ読むと、合わなければ入らないように思えてしまいますね。

ところが実際には、位置のずれを調整するためのリフォーム用の部材が用意されています。その範囲内で対応できることがほとんどですから、リフォーム用の部材を使えば大丈夫、とお考えいただいて構いません。

床をはがしてから思わぬことが出てくるのではないか、と身構える方もいらっしゃるでしょう。トイレの工事では、そうした落とし穴はほとんどありません。仮に何か出てきたとしても、建築の工事で何とかなる範囲です。工事のあとで金額が動く話はリフォームの追加費用にまとめました。

停電のときも流せる商品がある

タンクのないトイレは、水をためておく仕組みを持ちません。だから停電したら流せなくなるのでは、と気にされる方が多いです。災害のことを考えると、ここは譲れないという方もいらっしゃるでしょう。

ご安心ください。停電のときにも使えるようにする機能を持った商品があります。すべての商品に付いているわけではないので、そこが心配でしたら、最初にそうお伝えください。その機能のある商品でご提案します。

逆に、黙っていると出てこない話でもあります。おまかせで進めると、その会社がふだん扱っている標準の提案になるからです。気になることは、提案が出る前に言葉にしておく。伝え方はリフォーム要望の伝え方で詳しくお話ししています。

水圧は戸建てならほぼ解消

以前は、タンクのないトイレは水の勢いが足りないと付けられない、と言われていました。ためた水を落とすのではなく、水道の勢いをそのまま使って流す仕組みだからです。

その常識は、もう古くなりました。戸建てであれば、最近の商品でほとんど解消されています。昔聞いた話で選択肢を減らすのは、もったいないことです。

マンションにお住まいの方は、階数を先に伝えてください。高い階のためのマンション用の商品も用意されていますから、そこもご安心ください。古い知識のまま選ばないという点では、キッチンリフォームの選び方で書いた天板の話とよく似ています。

タンクのあるトイレとないトイレを横から見比べ、手洗い・停電のとき・流し方の違いをまとめた図解
どちらが優れているかではなく、暮らし方に合うほうを選びます

毎日のお手入れで選ぶ

トイレの床と便器の境目を、掃除用のワイパーで拭いている女性

心配が片づいたら、ここからが本題です。トイレ選びで本当に差が出るのは、掃除のしやすさだと思っています。年に一度の大掃除より、毎日のひと拭きのほうがずっと効いてきます。

見ていただきたいのは三つです。便器そのものの素材、便器と床の境目、そして手洗いをどこに置くか。カタログの写真ではどれも同じように見えますが、暮らし始めてからの手間はここで分かれます。

便器の素材で汚れの付き方が変わる

便器の素材は、ふつうは陶器です。食器と同じで、硬くて水に強く、長く使えます。ただ、いまはそれだけではありません。汚れが付きにくいように作られた、別の素材を使った商品もあります。

ここで大事なのは、どれが優れているかを決めつけないことです。各社で素材に対する考え方が違いますので、その違いをよく理解してからお選びください。

とはいえ、言葉だけで比べても分かりません。手で触ると、つるりとした感じがはっきり違います。ショールームでいくつか触り比べてみてください。どういう場所なのかはリフォームのショールームは営業される?に書きました。

床との境目が掃除をつらくする

掃除でいちばんストレスになるのは、便器そのものではないかもしれません。便器と床が接している、あの境目です。しゃがんで、雑巾を押し込むようにしないと届きません。腰にも膝にもこたえる動きですね。

じつは、便器が床から浮いている商品があります。便器の下に手が入るので、掃除用のワイパーをそのまま滑らせられます。しゃがまずに床を拭けるというのは、毎日のことだけに効いてきます。

せっかく便器を替えるなら、床と壁も一緒に考えてみてください。長く使った部屋は、どうしても床や壁紙に汚れが残ります。新しい便器だけがきれいだと、かえって周りの古さが目についてしまうのです。

手洗いを別に置くかどうか

タンクのあるトイレは、タンクの上で手を洗える形が多いです。これに対してタンクのないトイレは、手洗いを別に用意する必要があります。すっきりした見た目の裏には、こういう事情があります。

では必ず手洗い器を付けなければいけないのかというと、そうともかぎりません。すぐ外に洗面があるお宅では、そちらで代用される方もいらっしゃいます。ご家族の動き方しだい、というところでしょうか。その洗面台そのものを替えたいときは洗面台だけ交換できる?もあわせてどうぞ。

手洗い器を置くなら、その分のスペースが要ります。扉の開き方や立つ位置とぶつからないか、平面図で見ておいてください。図面で確かめられるのは、物を置けるかどうかとスペースです。提案書の読み方はリフォームの提案書はどこを見る?にまとめました。

体に合うかを実物で確かめる

ショールームで展示されているトイレに、服を着たまま浅く腰かけて座り心地を確かめている女性

掃除のしやすさの次に見ていただきたいのが、体に合うかどうかです。これはカタログの数字をいくら眺めても分かりません。座ってみて、はじめて分かることだからです。

お風呂なら靴を脱いで浴槽に入り、キッチンなら鍋を振る動きまで試していただきます。トイレも同じで、実際に腰かけてみるのがいちばんです。ショールームは契約をする場所ではありませんので、落ち着いて座ってみてください。

座面の高さは各社で違う

同じトイレに見えても、各社で便座の大きさや座面の高さが少しずつ違います。数字にすればわずかな差ですが、座ると意外なほど感じ方が変わるものです。

大人はすぐに慣れますから、ご自分だけで判断しないほうがよいと思います。お子さんは、この差で使い勝手がはっきり変わります。足が床に届くかどうかで、ひとりで座れる時期も変わってきますね。

ですからショールームへは、できればご家族で行ってみてください。背の高さの違う人が順番に座ってみると、わが家にとっての正解がはっきりします。カタログを何時間眺めるより、この数分のほうが確かです。

手すりは誰にでも使いやすい

手すりの付いた商品があります。手すりと聞くと、年配の方のためのものだと思われがちですね。介護が必要になってから考えればよい、と受け止める方も多いです。

ところが使ってみると、お年寄りだけでなく、お子さんにも、ふつうに元気な大人にも使い勝手がよいものです。立ち上がるときに体を支えられますし、お子さんは座るときの安心材料になります。

あとから補助の器具を置くこともできますが、はじめから付いている形のほうがすっきり収まります。いま必要かどうかではなく、あると楽かどうかで考えてみてください。

ドアの開口とスペースを見る

この先のことまで考えるなら、便器そのものより先に見ておきたいところがあります。トイレのドアの開口と、トイレの広さそのものです。ここは便器を替えただけでは変わりません。

正直に申し上げます。ふつうの広さのトイレでは、車いすで入るのは難しいです。そこまでを望むなら、壁を動かす工事になります。できないことを、できるように書くつもりはありません。

それでも、手すりを付けたり、補助の器具を置いたりすることはできます。いまの広さの中でできることは、思っているより残されています。壁を動かす話になったときは、壁付けキッチンを対面にできる?で書いた考え方がそのまま当てはまります。

ショールームで便器に座り、座面の高さ・便座の大きさ・手すりの位置の三つを確かめる様子を示した図解
ご家族で座ってみてください。大人には分からない差が出ます

トイレリフォームのよくある質問

トイレリフォームの選び方についてのよくある質問のバナー

ここからは、打ち合わせの場でよくいただくご質問にお答えします。どれも、聞いてよいものかと遠慮される方が多いものばかりです。

便器だけ替えてもよいか

もちろんできます。そのうえで申し上げると、床と壁まで丸ごと替えるトイレリフォームを、私はとてもおすすめしています。最短で1日から2日でできますし、トイレの空間が明るくきれいに生まれ変わります。小さな部屋だからこそ、全部そろうと印象がまるで違うのです。

工事は何日かかるか

便器の交換だけなら、1日もかからずに終わります。床と壁まで入れても、最短で1日から2日です。ただし工事のあいだは使えませんので、トイレが1か所しかないお宅では、作業の時間帯を先に確かめておいてください。住みながらの進め方はリフォームは住みながらできる?に書きました。

手洗いがないと不便か

ご家族の動き方によります。トイレを出てすぐのところに洗面があるお宅なら、そちらで代用される方も多いです。反対に、お子さんが小さいうちは中で手を洗えたほうが楽、という声も聞きます。いまの暮らしで、出たあとどこで手を洗っているかを思い出してみてください。

子どもには使いにくくないか

便座の大きさも座面の高さも、各社で少しずつ違います。大人は慣れてしまいますが、お子さんには差がそのまま出ます。ショールームでお子さんにも座っていただくのがいちばん早い方法です。

手すりは先に付けておくべきか

必要になってからでは、工事をもう一度することになります。手すりの付いた商品を選んでおけば、その手間がありません。迷ったら、ショールームで握ってみて決めていただければと思います。

まとめ

床と壁まで新しくなった明るいトイレを見て、満足した表情を浮かべている女性

トイレ選びは、うちに入るかどうかで悩む必要がほとんどありません。排水の位置も、停電も、水の勢いも、いまはたいてい解決できます。空いた時間は、毎日の掃除と座り心地のほうへ使ってください。

この記事の振り返り
  • 排水の位置は部材で調整できる
  • 床をはがしての落とし穴はほぼない
  • 停電でも使える機能のある商品
  • 気になることは提案の前に伝える
  • 水圧は戸建てならほぼ解消済み
  • 高い階にはマンション用の商品
  • 便器の素材は陶器だけではない
  • 素材の考え方は各社で違う
  • 床との境目がいちばんつらい
  • 床から浮いた便器ならワイパーが入る
  • タンクがないと手洗いは別
  • 座面の高さは各社で違う
  • 手すりは子どもにも使いやすい

便器そのものは、どの会社に頼んでも同じものが届きます。違いが出るのは、床や壁まで含めてどんな空間にしてくれるかのほうです。そろそろ具体的に、と思い始めた方は、何社か話を聞くところから始めてみてください。

\ リフォーム見積もりで徹底比較 / リショップナビで見積もりを比べる PR/リショップナビ|紹介された会社に自宅を見てもらい、見積もりを受け取る流れです

替え時の考え方は築20年の水回りリフォーム時期、会社の選び方はリフォーム会社の選び方にまとめています。頼み先で何が変わるのかはリフォームはどこに頼む?、見積書の読み方はリフォーム見積書の見方もどうぞ。

この記事を書いた人
ホームナビ

建築業界32年。現役で住宅設備建材メーカーに勤務し、ハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当しています。毎日たくさんの提案書に目を通す仕事です。
保有資格:2級建築士/1級建築施工管理技士/インテリアコーディネーター(ほかに宅地建物取引士試験 合格)
特定のリフォーム会社に属していない立場から、会社の選び方と見積書の見方をお伝えします。

ホームナビをフォローする
設備・建材の選び方
シェアする
ホームナビをフォローする

コメント

タイトルとURLをコピーしました