リフォームを頼んでみようと思ったとき、最初に引っかかるのが見積もりです。頼んだらお金を取られるのではないか。わざわざ来てもらったのに断ったら、何か言われるのではないか。そう思って問い合わせの画面を閉じてしまう方は、決して少なくありません。無料と書いてあっても、どこまでが無料なのか分からなければ、やはり気が重いものでしょう。
先に結論をお伝えします。小規模な戸建て・マンションのリフォームなら、見積もりは基本的に無料です。途中でやめても、断っても、費用はかかりません。
この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。届くまでの日数は、おおむね3日から1週間以内。作る側の中身までお伝えします。
直美さん 見積もりだけ取って断ったら、あとから費用を請求されたりしませんか。
ナビ 請求されませんよ。水回りのような小規模な工事の見積もりは、現地調査まで含めて基本的に無料です。
- 有料なのか無料なのか分からない
- 断ったら請求されそうで怖い
- 現地調査の費用が気になる
- 何日で届くのか分からない
- 何社に頼んでよいか迷う
見積もりは基本無料

まず、いちばん気になるところからお答えします。小規模な戸建て・マンションのリフォームなら、見積もりは基本的に無料です。現地調査から見積書の作成までを無料で引き受けている会社が、多数を占めます。
なぜ無料なのか。見積もりがその会社の入口にあたるからでしょう。ここで費用を取ってしまえば、相談そのものが来なくなります。だから各社、まず見てもらうところまでは自社で持つ、という考え方をしています。
ここでは三つに分けて見ていきます。どこまでが無料なのか、断ったときはどうなるのか、そして費用がかかる場合です。順にお読みください。
小規模なら基本は無料
お風呂の入れ替え、キッチンの入れ替え、トイレだけ、洗面だけ。こうした小規模な戸建て・マンションのリフォームは、基本的に無料でお引き受けしています。
この中に入るのは、お住まいを見に来る現地調査と、その結果をもとにした見積書の作成です。どの商品にするかを決めるための提案も、ふつうはここに含まれます。
つまり、費用の心配をせずに頼める範囲だということになります。頼む前に用意しておくものはリフォーム要望の伝え方にまとめましたので、あわせてご覧ください。
断っても費用はかからない
次が、いちばん気がかりなところでしょう。見積書を受け取ったあとに断っても、費用は発生しません。話を進める途中でやめた場合も同じです。
来てもらった以上は申し訳ない、と感じる方は多いものです。けれども会社の側は、見積もりを出した案件のうち何件かが契約になる、という前提で動いています。断られること自体は、はじめから織り込まれているとお考えください。
言い方に迷ったときはしつこい営業を断る言い方7選をご覧ください。断ったのに連絡が続く場合は断ったのに連絡が来る理由と止め方にその仕組みを書いています。はっきり伝えるほうが、やりとりは早く終わります。
有料になるのは大きな工事
いっぽうで、費用がかかる場合もあります。新築や大規模な改修工事の、見積もりと設計です。
家を一軒建てる、間取りを大きく組み替える。ここまでくると図面を引く作業そのものが一つの仕事になり、見積もりと設計の費用を別に見ることがあります。水回りの入れ替えとは、手間のかかり方が違うのです。
とはいえ、この線を読者の方がご自分で引く必要はありません。費用がかかる場合は、頼む段階で先に話があります。黙って請求されることはない、とお考えいただいて大丈夫でしょう。

届くまでは3日から1週間

次は日数の話です。見積書が届くまでは、おおむね3日から1週間以内が目安になります。
待っているあいだは、忘れられているのではないかと落ち着かないものでしょう。この数日のうちに、商品を選び、数量を拾い、工事の段取りを考えるという作業が進んでいます。
ここでも三つに分けてお伝えします。早いときの日数、長くなる二つの場合、そして急いでいるときの頼み方です。
小規模なら翌日に届く
替えるものが決まっていて一か所だけなら、翌日には届くこともあります。トイレだけ、洗面台だけ、といった工事です。
商品が一つで工事の中身も見えていれば、拾う数量が少なくて済みます。あとは、その会社がふだんよく扱っている商品かどうかで変わってきます。下見の前に、おおよその金額だけ先に知りたいときはリフォームの概算見積もりは出せる?が参考になります。
洗面台だけなら洗面台だけ交換できる?、食洗機だけなら食洗機だけ交換できる?に工事の中身を書きました。替える場所が一つに決まっているほど、答えは早く返ってきます。
長くなる二つの場合
反対に日数がかかるのは二つの場合です。入れ替える商品の数が多いとき、そして何パターンもプランを作るとき。この二つで延びます。
水回りを一式替えるとなれば、お風呂、キッチン、トイレ、洗面と商品が四つ並びます。それぞれに仕様と数量があり、工事の順番も組み直すことになるでしょう。替え時の見当は築20年の水回りリフォーム時期にまとめています。
迷っている段階で二案三案と頼むのも、同じだけ時間がかかります。案を増やすほど、届くのは遅くなると覚えておいてください。
いつまでに欲しいかを伝える
急いでいるなら、やることは一つだけです。いつまでに見積書が欲しいかを、頼むときに伝えておく。これで段取りが変わります。
何も言わなければ、会社はふだんの流れで作ることになります。期日が分かっていれば、先に出せるところだけ出す、といった進め方もできるでしょう。
打ち合わせ全体がどう進むのかはリフォームの打ち合わせは何回?をご覧ください。問い合わせから着工までの見当も、そちらに書いてあります。最初の一通に何を書くかはリフォームの問い合わせは何を書く?をご覧ください。

無料でも人件費はかかる

ここからは、作る側の話を少しだけさせてください。無料の見積書でも、作る手間には人件費がかかっています。
タダで出てくる紙だと思うと、つい何案でも頼みたくなるものです。けれども中身を知っておくと頼み方が変わり、返ってくる見積書そのものが、ご希望に近いものになります。
ここでは三つに分けます。一枚の裏にある手間、要望を絞ることの効き目、そして何社までにするかです。
一枚の裏にある手間
見積書は、商品を選んで金額を並べただけの紙ではありません。現地を見る、商品を選ぶ、数量を拾う、工事の順番を組む。この四つが一枚に入っています。
商品の仕様を決める段では、メーカーの側にも相談が来ます。この間取りなら何が納まるのか、この開口で入るのか。そうした問い合わせを受けて提案書を作るのが、わたしの仕事です。
つまり一枚の見積書には、何人かの手が入っているわけです。無料というのは、お施主様が払わないという意味であって、誰の手もかかっていないという意味ではありません。
要望を絞ると早く返る
では、頼む側にできることは何でしょうか。要望を絞って渡すことです。ここがいちばん効きます。
何でもいいので案を見せてください、という頼み方だと、会社は当たりをつけながら作ることになります。困っているところと譲れないところが分かっていれば、一度目から近い案が出てくるでしょう。
渡すものは三つで足ります。建築当初の図面、いまの不満と現状の写真、ざっくりの予算です。先に渡すほど、見積書も提案書も近づきます。届いた束の見どころはリフォームの提案書はどこを見る?にまとめました。
頼むのは3社まで
もう一つがこれです。頼むのは3社程度まで。各社とも無料ではありますが、増やしすぎるとかえって困ったことになります。
4社5社と声をかければ、下見の立ち会いだけで何日も取られますし、同じ説明を各社に繰り返すことにもなります。そのうえ届いた紙の山を前に力が尽きてしまい、せっかく集めた中身を見ないまま選ぶことになりがちです。
取り方の手順はリフォーム相見積もりの取り方、先に伝えてよいのかは相見積もりと伝えると嫌がられる?をご覧ください。数を増やすより、同じ条件でそろえるほうが見比べられます。
見積もりの費用のよくある質問

ここからは、見積もりを頼む前によくいただくご質問にお答えします。迷いやすいところから順に並べました。
見積もりだけ取ってもよいか
構いません。見積書を受け取ってから断っても、費用は発生しません。ただ、金額を知るためだけに頼むのは会社の負担になりますので、替えたい場所がある程度決まってからにされるとよいでしょう。進めると決めたあと、代金をいつ払うのかはリフォームの支払いはいつ?にまとめました。
現地調査にも費用がかかるか
小規模なリフォームであれば、現地調査も見積書の作成とあわせて無料です。見てもらわないと数量が拾えませんので、ここを省くことはできません。解体して初めて分かることはリフォームの追加費用に書いています。当日の流れはリフォームの現地調査は何を見るをご覧ください。
有料かどうかはいつ分かるか
頼む段階で分かります。費用がかかる場合は、依頼を受ける前に会社から話があります。気になるようなら、見積もりまでは無料ですかと一言たずねておけば確かでしょう。
何社まで頼んでよいか
3社程度が目安になります。各社とも無料ではありますが、多く集めるほど比べる負担が重くなります。頼み先の種類による違いはリフォームはどこに頼む?に、頼む前の絞り込み方はリフォーム会社のホームページはどこを見る?にまとめました。
見積書が届かないときは
1週間を過ぎても音沙汰がないときは、催促して差し支えありません。いつ出せそうかを聞くだけで十分です。届いた紙には期限もありますので、見積書の有効期限は?もあわせてご覧ください。
まとめ

小規模な戸建て・マンションのリフォームなら、見積もりは基本的に無料です。届くまではおおむね3日から1週間以内で、一か所だけなら翌日のこともあります。途中でやめても、断っても、費用はかかりません。
- 小規模なリフォームは基本無料
- 現地調査も作成の手間も無料
- 商品を選ぶ提案までが範囲
- 断っても費用は発生しない
- 途中でやめても請求されない
- 有料は新築と大規模改修の設計
- 有料のときは頼む前に話がある
- 届くまでは3日から1週間
- 一か所だけなら翌日もある
- 商品の数が多いと延びる
- 何案も頼むほど遅くなる
- 欲しい日を先に伝えておく
- 無料でも人件費はかかっている
- 頼むのは3社程度まで
見積もりを頼むところまでは、費用のかからない範囲です。一社に見てもらうだけでも、わが家の見当はつきます。そろそろ具体的に、と思い始めた方は、何社かに相談してみてはいかがでしょうか。
届いた見積書の読み方はリフォーム見積書の見方にまとめました。会社の見分け方はリフォーム会社の選び方、保証の中身はリフォームの保証は何年?、契約のあとに変えられるかはリフォームは契約後に変更できる?をご覧ください。工事中の暮らしはリフォームは住みながらできる?、ご近所へのあいさつは近所へのあいさつは誰が回る?にあります。商品を見に行くときはショールームは営業される?とショールームは予約なしでも大丈夫?をどうぞ。設備の選び方はお風呂リフォームの選び方、キッチンリフォームの選び方、トイレリフォームの選び方、内窓で寒さは変わる?にまとめています。間取りを変えたいときは壁付けキッチンを対面にできる?、寸法の見方はキッチンの奥行き65センチは使いにくい?、床の冷たさは浴室の床が冷たいのは直せる?が参考になります。


コメント