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【メーカー目線】リフォーム見積書の別途とは?工事範囲外の見方

リフォーム見積書の別途とは何かを解説する記事のアイキャッチ画像 見積書の見方
この記事は 約10分 で読めます

届いた見積書に目を通していると、金額の欄が空いたまま別途と書かれた行が出てきます。空欄のまま置かれているので、あとでいくら足されるのか分からない。そう思うと、合計の金額を見ても落ち着かなくなってしまいます。書き忘れなのか、わざと空けてあるのか、そこも気になるところでしょう。

先にお伝えします。別途という言葉の意味は今回の工事の範囲の外ですという印です。隠された追加の工事ではありません。工事範囲の外ですから、頼むかどうかをご自分で選べる行だとお考えください。

この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。見積書がどういう決まりで三つに分かれているのかも、順を追ってお伝えしていきます。

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別途と書いてある行は、あとから請求される工事なのでしょうか。
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いいえ、工事範囲の外という印です。頼むかどうかを選べる行ですよ。
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こんなお悩みはありませんか
  • 別途の行の意味が分からない
  • 金額が空欄のままで不安
  • あとから請求されるのか心配
  • どこまで含まれるのか読めない
  • 何を聞けばよいか迷う

別途は工事範囲外という意味

テーブルに白い無地の書類を三枚並べて見比べている女性

まず結論からお伝えします。別途とは、今回のリフォーム工事の範囲の外にあるものです。あとで請求される工事をこっそり隠してある行ではありません。範囲の外にあるものだから、この見積書では金額を出していませんという意思表示になります。ですから書かれていること自体は、むしろ親切なしるしなのです。

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別途と書かれる三つのもの

では、どんなものが別途になるのでしょうか。大きく分けるといま使っている機器の移設、お客様のお持ち込み品、別途手配品の三つです。

いちばん多いのは、いまお使いの機器をそのまま使いたいという場面でしょう。キッチンを入れ替えるけれど、加熱機器は少し前に買ったばかりだから移して使いたい。そういうご希望は実際にあります。この加熱機器は今回買う商品ではないので、商品代にも標準工事費にも入りません。だから別途という行になるわけです。

機器の寿命の目安は築20年の水回りリフォーム時期に、入れ替えだけで済む工事は食洗機だけ交換できる?にまとめてあります。

電気やガスは別途ではない

ここは誤解されやすいところです。電気工事やガス工事、下地の工事は別途になりません。

これらはリフォーム工事に付いて回る工事ですから、それぞれの工事代金として見積書に並びます。電気工事が別途と書かれているのを見て、自分で電気屋さんを探さなければと身構える必要はないのです。もし行が見当たらないときは、書き忘れではなく別の行にまとめられていることもあるので、担当の方に場所を教えてもらいましょう。

行の名前の読み方はリフォーム見積書の見方に、まとまって書かれやすい費用は見積書の諸経費とは?でお伝えしています。

見積書を三つに分けて読む

そこで、紙を三つに分けて見てください。商品代、標準工事費、別途。この三つで見積書はできています。それぞれの行に並ぶ数量と単位の読み方はリフォーム見積書の数量と単位の見方に書いています。

キッチンのリフォームで言えば、本体と加熱機器とレンジフード、水栓やシンクまでが商品代です。取り付けの工事費、ガス工事、電気工事、下地の工事、給排水の工事が標準工事費になります。そして工事範囲の外にあるものが別途です。三つのうちどこを見ているのかが分かると、紙がずいぶん読みやすくなるでしょう。

見積書が商品代と標準工事費と別途の三つに分かれていることを示した図解

別途だけが、工事範囲の枠の外に置かれています

商品の中身の決め方はキッチンリフォームの選び方とお風呂リフォームの選び方をご覧ください。

別途を頼むときの三つの確認

白い無地の箱が置かれたキッチンのカウンター

別途の意味が分かると、次は頼めるのかどうかが気になってきます。選べる行だとお伝えしましたが、どれでも必ず引き受けてもらえるとはかぎりません。取り扱いがあるか、金額が出せるか、保証はどこにつくか。この三つを先に確かめておくと、あとで困らずに済みます。

工事店に取り扱いがあるか

最初の確認はここです。お願いするリフォーム工事店に取り扱いがあれば頼めます。

逆に言えば、その工事の取り扱いがなければお願いできません。これは会社の姿勢の問題ではなく、扱っていないものは手配も工事もできないという単純な話です。断られたときは、できない理由を聞いておくとよいでしょう。別の方法をすすめてもらえることもあります。

会社ごとに得意なものが違う理由はリフォームはどこに頼む?とリフォーム会社の選び方に書いています。

金額が入らない行があるわけ

空欄のままになっている行にも理由があります。手配ができないものは、金額も出せません。

品物が決まっていなければ、取り付けにかかる手間も読めません。だから空欄で置かれているわけで、わざと伏せているのではないのです。金額を知りたいときは、どの品物にするかを先に決めてしまいましょう。品番まで決まれば、その行にも数字が入ってきます。

金額の幅がせばまっていく流れはリフォームの概算見積もりは出せる?とリフォームの見積もりは無料?でお伝えしました。

保証のつく先が変わる

三つ目はいちばん大事なところです。リフォーム工事店で購入したもの以外は、工事店の保証の対象になりません。

ただし保証がまるごとなくなるわけではありません。お客様が以前に購入された商品であれば、その購入先の保証が期間内なら残っています。どこに連絡すればよいかが変わるだけだと考えてください。買ったお店の控えや保証書は、工事が終わってからも手元に残しておきましょう。

保証の受け持ちの分かれ方はリフォームの保証は何年?に、引き渡しで受け取る書類はリフォームの契約書はどこを見る?にまとめてあります。

含まれているかを確かめる

ソファで白い無地の書類を広げて指でたどっている女性

ここからは、ご自分の手で確かめる話です。別途の行を数えるより先にやってほしいのは、やりたいことが工事の範囲に入っているかを見ることです。範囲に入っていれば標準工事費の中にあり、入っていなければ別途になります。聞き方と、紙のどこを見るかをお伝えします。

工事範囲外ですかと聞く

聞き方はこれだけで足ります。これは工事の範囲に入っていますか。この一言です。

たとえば洗面所のリフォームで、洗面台のまわりのクロスも貼り替えてもらえるのかと気になったとします。そのときは範囲に入っているかを聞いてください。私どもも同じように、工事の範囲の外かどうかという目で紙を見ています。読者の方が同じところを見れば、話が早く通じるわけです。

希望を言葉にして渡す手順はリフォーム要望の伝え方に、洗面台の工事の範囲は洗面台だけ交換できる?をご覧ください。

工事内訳の行で確かめる

答えが載っているのは紙の中です。工事内訳に、その工事の行があるかどうかを見ます。

さきほどのクロスの例なら、クロス貼り替え工事という行があるかを探します。行があれば範囲の中、なければ範囲の外です。これは担当の方が実際にやっている確かめ方そのものなので、読者の方がご自分で確かめても同じ答えになります。合計の金額から見るのではなく、行の名前から見ていくのが近道です。

紙を並べて見比べる手順は相見積もりの取り方に、束で届く提案書の見方はリフォームの提案書はどこを見る?にあります。

契約の前に決めておくこと

最後にひとつだけお願いがあります。移設や別途手配品の取り付けをお願いするかどうかを、契約の前に決めておいてください。

頼むと決まっていれば、その手間を見込んで段取りを組めます。あとから言われると、品物を待つ日が増えたり、職人さんの日を取り直したりすることになってしまいます。迷っているなら迷っているとお伝えいただくだけでも十分です。決まっていないという前提で動けるので、そのほうが安心して進められます。

用意する人によって保証の連絡先が変わることを示した図解

用意した人によって、困ったときの連絡先が変わります

発注を境にした決まりはリフォームは契約後に変更できる?に、打ち合わせの回数はリフォームの打ち合わせは何回?でお伝えしています。

別途のよくある質問

見積書の別途によくある質問と書かれたバナー画像

ここまででお伝えしきれなかった細かいところを、よくいただくご質問の形でまとめました。気になる項目だけ読んでいただいてかまいません。

別途と一式は同じ意味か

違います。別途と一式は、見積書の中で別のものとして書き分けられています。

一式は範囲の中にあって、中身がまとめられている行です。別途は範囲の外ですから、置かれている場所からして違います。一式の行の見方はリフォームの追加費用にまとめました。その一行に何がまとまっているのかはリフォーム見積書の一式とは?でくわしく書いています。

自分で買った機器は付けられるか

取り付けてもらえます。お客様が購入された品物を取り付けることは、実際にあります。

よくあるのは浄水器です。お気に召した浄水器付きの水栓がキッチンのメーカーに取り扱いのない商品だった場合、お買いになったものを取り付けることになります。こだわりのあるものなら、遠慮なくご相談ください。

持ち込んだ機器が壊れたときは

買われたお店に連絡します。購入先の保証が期間内なら、そちらの保証がついています。

リフォーム工事店の保証にはならないので、連絡先が分かれるとお考えください。保証書の控えを残しておく話はリフォームの保証は何年?でくわしく書いています。

別途の行がない見積書は大丈夫か

問題ありません。工事範囲の外にあるものがなければ、別途の行は出てきません。

移設もお持ち込みもないお宅なら、三つのうち二つで紙が収まります。行の数が少ないほうが心配だと感じる必要はないでしょう。

標準工事費なら追加はないか

そうとはかぎりません。配管の経路が非常に長い、設備の工事をやり直す必要がある、といった場合は追加工事が出ることがあります。

一般的な工事の範囲より手間がかかると分かったときに起きるもので、別途とはまた別の話です。解体したあとに分かることもあるので、リフォームの追加費用とリフォームの廃材は自分で捨てられる?もあわせてお読みください。

別途は範囲の外という印

暖かい光のダイニングで書類から手を離して顔を上げている女性

別途という行は、今回の工事の範囲の外ですという印でした。隠された請求ではありません。中身になるのは、いまお使いの機器の移設、お客様のお持ち込み品、別途手配品の三つです。電気工事やガス工事、下地の工事は別途にはならず、それぞれの工事代金として並びます。

頼む前に確かめるのは三つ。工事店に取り扱いがあるか、品物が決まって金額が出せるか、保証がどこにつくか。工事店で買ったもの以外は工事店の保証になりませんが、購入先の保証が期間内なら残っています。連絡先が変わるだけだと思っていただければ大丈夫です。

そして、紙の上で確かめる一言はこれだけです。これは工事の範囲に入っていますか。工事内訳にその行があるかを見れば、ご自分でも答えが出せます。

この記事の振り返り
  • 別途は工事範囲の外という印
  • 隠された請求ではない
  • 移設と持ち込み品と別途手配品
  • 電気やガスは別途にならない
  • 紙は商品代と標準工事費と別途
  • 取り扱いがなければ頼めない
  • 品物が決まらないと金額も出ない
  • 工事店で買ったもの以外は対象外
  • 聞くのは範囲に入っていますか

そろそろ具体的に、と思い始めた方は、まず何社かのお見積もりを並べるところからです。紙の期限の考え方は見積書の有効期限は?に、今日決めてと言われたときの受け止め方はリフォームの値引きは今日決めないと消える?をご覧ください。

相見積もりだと伝えたあとのことは相見積もりと伝えると嫌がられる?が、支払いの時期はリフォームの支払いはいつ?が参考になります。

\ リフォーム見積もりで徹底比較 / リショップナビで見積もりを比べる PR/リショップナビ|紹介された会社に自宅を見てもらい、見積もりを受け取る流れです
この記事を書いた人
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建築業界32年。現役で住宅設備建材メーカーに勤務し、ハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当しています。毎日たくさんの提案書に目を通す仕事です。
保有資格:2級建築士/1級建築施工管理技士/インテリアコーディネーター(ほかに宅地建物取引士試験 合格)
特定のリフォーム会社に属していない立場から、会社の選び方と見積書の見方をお伝えします。

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