お風呂もキッチンも、そろそろ替えどきだと思ってはいる。でも急いでいるわけではない。だったら、いつ頼むのがいいのだろう。春がよいのか、年末は避けたほうがよいのか。そう考えたまま、何となく先延ばしになっている方は多いものです。
先にお伝えします。混み合う時期は決まっています。3月と9月、そして12月です。逆に落ち着いているのは、繁忙期が明けた4月と10月。急いでいないのであれば、こちらを選べます。これは業界の事情で動いている話なので、知っているかどうかだけの差です。
この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。混むとどう変わるのか、そして早めたいときに自分で動かせるところまでお伝えします。
直美さん 急いではいないのですが、頼むならいつがよいのでしょうか。
ナビ 混む月は決まっていますよ。急がないなら避けられます。
- 急いでいないので時期に迷う
- 混む季節があるのか知らない
- いつ着工できるか分からない
- 早めたいが動かし方が不明
- 工事が延びないか不安
混み合う時期は決まっている

まず結論からお伝えします。リフォームの依頼が集中するのは、3月と9月、それに12月です。思い浮かべやすい春の引っ越しの時期ではありません。理由を知ると、なるほどと思っていただけるはずです。業界の暦で動いている話なので、住んでいる側からは見えにくいところでもあります。
3月と9月は決算に合わせて混む
いちばん混み合うのが、この二つの月です。多くの企業の決算月に合わせて、依頼が集中します。
日本の会社は3月を決算としているところが多く、9月はその半分の区切りにあたります。工事をこの月までに終わらせたいという動きが、まとまって出てくるわけです。お住まいのリフォームも、その波の中に入ることになります。ご自宅の都合とは関係のないところで混み合う、というのがこの時期の特徴です。知らなければ、なぜ今だけ待たされるのかが分からないままになってしまいます。
12月も年内に終えたい方で混む
もうひとつ混むのが12月です。こちらは理由が分かりやすいと思います。年内にリフォームを終えたいというお客様で混み合います。
新しいお風呂で年を越したい、新しいキッチンでお正月の支度をしたい。そういうお気持ちは自然なものですし、実際にそう考える方は多くいらっしゃいます。ただ、同じことを考える方が重なるので、12月に向けては枠が取りにくくなります。年の瀬が近づくほど、押さえられる日は少なくなっていきます。年内にという目標があるなら、夏のうちに動き始めておくほうが確かです。
落ち着いているのは4月と10月
では、いつが狙い目か。答えは単純です。繁忙期が明けた4月と10月が、比較的落ち着いています。
山を越えた直後なので、工事の枠にも余裕が出てきます。急いでいないのであれば、ここを選ぶのはひとつの手です。この二つの月なら、ご希望の日程が通りやすくなります。打ち合わせにも時間をかけてもらいやすく、迷ったときに相談しながら決められます。カレンダーを見ながら、いつ問い合わせるかを逆算してみてください。
問い合わせから着工までの長さはリフォームの打ち合わせは何回?に書きました。おおよそ1か月ほどが目安になります。

混み合う月が悪いという話ではありません
混むと変わるのは着工日

では、混んでいる時期に頼むと何が変わるのでしょうか。ここは正直にお伝えします。変わるのは着工できる日です。工事の中身が雑になるという話ではありません。混んでいても、仕上がりそのものは変わらないとお考えください。
枠は1か月から2か月先まで埋まる
まず知っておいていただきたい数字があります。工事の枠は、ふだんから1か月から2か月先まで埋まっています。
職人さんの日を押さえられる日は、もともと限られています。ちなみに新築であれば、6か月先までおおよその工期が組まれています。リフォームはそこまで長くありませんが、思い立ったその週に始められるものではない、というのはご理解いただきたいところです。混み合う時期は、この埋まり方がさらに先へ延びます。来月にはと思っていたのに、二か月先になったという話もめずらしくありません。
希望の日に添えないことがある
そうなると、どうなるか。工事業者の予定がいっぱいのときは、着工日がご希望に添えないことがあります。
ただし、分からないまま進むことはありません。工期については、契約のときにリフォーム業者からお話があります。いつ始まっていつ終わるのか、その時点ではっきりします。待たされるかどうかを心配するより、その場で聞いてしまうほうが早いということです。
契約の紙でどこを見るかはリフォームの契約書はどこを見る?にまとめました。着工日と完了日は、契約の時点で日付が入ります。
期限が厳密になる
もうひとつ、混む時期ならではのことがあります。決める期限が厳密になります。
ふだんなら少し待ってもらえる場面でも、後ろが詰まっているので融通が利きにくくなるのです。色をもう少し考えたい、やっぱりこちらにしたい。そうした相談の余地が狭まる、ということです。繁忙期に頼むなら、迷いそうなところを先に決めておくと進みがよくなるでしょう。ご家族で意見が割れそうな部分は、とくに先回りしておくと安心です。
動かせる期限と動かせない期日の見分け方はリフォームの値引きは今日決めないと消える?をご覧ください。
動かせるのは仕様決めだけ

ここからが、この記事でいちばんお伝えしたいところです。着工までには三つの段があります。仕様を決める、商品を手配する、工事の枠を取る。このうちお施主様が自分で動かせるのは、最初の仕様決めだけです。あとの二つは相手の事情で決まります。
早めたいなら仕様決めを急ぐ
急いでいる方に申し上げているのは、ひとつだけです。商品の仕様決めをスムーズに進めてください。
仕様が決まらないと商品を手配できませんし、商品が手配できないと工事の枠も押さえられません。つまりここが早まると、そのあとが全部早まります。逆にここで迷っていると、どれだけ急いでいても前には進みません。色や面材で立ち止まりやすい方は、優先順位をつけておくと決めやすくなります。ここだけは譲れないという一点を先に決めておけば、残りは流れで決まっていくものです。
何をいつ決めるのかはリフォームの色決めはいつ?に、要望をどう伝えるかはリフォーム要望の伝え方にまとめてあります。
在庫がなくなると間に合わない
二つ目の段、商品の手配についてもお伝えしておきます。納期そのものは、時期によって大きく変わるものではありません。
ただし、ひとつだけ気をつけたいことがあります。在庫がなくなると、ご希望の時期に間に合わなくなる場合があります。人気の色や仕様は、需要が重なれば品薄になることもあるということです。ここも、早く決めておくほうが有利に働きます。迷っているうちに在庫が動いてしまう、というのは避けたいところです。新しい商品への切り替えが重なったときの考え方は、リフォームの型落ちは選べる?をご覧ください。
急がないなら閑散期を選ぶ
では、急いでいない方はどうするか。4月か10月を選ぶのが、いちばん素直な手です。
落ち着いている時期のほうが、業者の側も余裕をもって仕事に向き合えます。これは繁忙期の工事が雑になるという意味ではありません。時間の余裕があるかどうかの話です。相談にゆっくり応じてもらえますし、こちらも慌てずに決められます。はじめてのリフォームで聞きたいことが多い方ほど、この差は大きく感じられるはずです。急ぐ理由がないのなら、わざわざ混む月を選ぶことはありません。

自分の手にあるのは、いちばん左だけです
頼む時期のよくある質問

ここまでで、混む時期と、混むと何が変わるか、そして自分で動かせるところをお伝えしました。残りのこまかい疑問をまとめておきます。読み終えたら、カレンダーで4月か10月に印をつけるだけで足ります。
工事が途中で延びることはあるのか
基本的にはありません。工事中に突然延びるということは、よほどのことがないかぎり起こりません。
あるとすれば、途中で商品を変更したような場合です。混んでいる時期だから延びる、ということではありませんので、そこは安心していただいて結構です。
繁忙期だと工事が雑になるのか
なりません。変わるのは着工できる日と、決める期限の厳しさです。
仕上がりの質が時期で変わるわけではありません。ただ、相談にゆっくり時間をかけたいのであれば、落ち着いた時期のほうが向いています。
いつ問い合わせればよいのか
工事をしたい月からさかのぼって考えます。打ち合わせと商品の手配で1か月ほど、工事の枠がさらに先まで埋まっています。
年内に終えたいなら夏のうちに。4月に工事をしたいなら年明けには動き始める、という見当になります。
時期によって金額は変わるのか
そこはお答えできません。金額の決まり方は会社ごとに違いますので、この記事では触れないことにしています。
値引きが動く仕組みのほうはリフォームの値引き交渉はしていい?にまとめてあります。
急ぐときにできることはあるか
あります。商品の仕様決めをスムーズに進めること。これが唯一、ご自分の手で早められるところです。
工事の枠も商品の納期も、こちらからは動かせません。決めるところだけ先に進めておくのが、いちばん効きます。
急がないなら時期は選べる

リフォームが混み合うのは3月と9月、そして12月です。3月と9月は多くの企業の決算に合わせて、12月は年内に終えたいという方が重なります。落ち着いているのは、繁忙期が明けた4月と10月。急いでいないのであれば、こちらを選べます。
混むと変わるのは着工できる日と、決める期限の厳しさです。工事の枠はふだんから1か月から2か月先まで埋まっていて、混む時期はさらに延びます。ただし工期は契約のときに話がありますし、工事中に突然延びることも基本的にはありません。仕上がりが時期で変わるわけでもありません。
そして早めたいとき、ご自分で動かせるのは仕様決めだけです。商品の手配も工事の枠も相手の事情で決まりますが、決めるところだけはこちらの手にあります。ここが早まれば、そのあとが全部早まります。急がないのであれば、カレンダーで4月か10月に印をつけるところから始めてください。
- 混むのは3月と9月と12月
- 3月と9月は決算に合わせて
- 12月は年内に終えたい方で
- 落ち着くのは4月と10月
- 枠は1か月から2か月先まで埋まる
- 混むと着工日が動く
- 工期は契約のときに話がある
- 途中で延びることは基本ない
- 動かせるのは仕様決めだけ
- 在庫がなくなると間に合わない
そろそろ具体的に、と思い始めた方は、まず何社かのお見積もりを並べるところからです。見積もりそのものの費用はリフォームの見積もりは無料?に、届くまでの日数も同じ記事にまとめてあります。
仕様をいつまでに決めるのかはリフォームは契約後に変更できる?が、工事そのものの日数はリフォームは住みながらできる?が参考になるでしょう。


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