お風呂やキッチンの実物を一度見てみたい。そう思って調べてみると、ショールームの案内には必ず予約のボタンが並んでいます。その二文字を見たとたんに、手が止まってしまう方は多いはずです。名前や連絡先を書くことになるのだろうか、何時間も付き添われるのだろうか、まだ何も決まっていないのに行ってよいのだろうか。そんな迷いのまま、画面を閉じてしまった経験はありませんか。
先に結論をお伝えします。予約がなくても、ショールームには入れます。アドバイザーを付けずに、自分たちだけで見て回ることも自由です。思い立った日にふらりと立ち寄っていただいて差し支えありません。
この記事は、住宅設備建材メーカーでハウスメーカーやリフォーム会社への商品提案と提案書づくりを担当している立場から書いています。ショールームでお客様をご案内した内容が、そのあとどう形になっていくのかを毎日見ている側からお伝えします。
直美さん 予約をしたら、もう後に引けなくなりそうで。まだ見るだけなんです。
ナビ 見るだけで大丈夫ですよ。予約は約束ではなく、その日の時間をご自分のために使う準備です。
- 予約が必要か分からない
- 見るだけでは申し訳ない
- ずっと付き添われそう
- どのくらい時間がかかるのか
- 子どもを連れて行けるのか
予約なしでも見学できる

まず、いちばん気がかりなところから片づけておきます。ショールームは、予約がないと入れない場所ではありません。受付で名前を伝えれば、そのまま展示を見ていただけます。
アドバイザーが付くかどうかも、お客様が決めてよいところです。今日は自分たちだけで見たいと思えば、そう言っていただいて構いません。誰かに説明されながら歩くより、気になったものの前で立ち止まりたい日もあるでしょう。受付でお渡しする用紙についても、書くか書かないかはお客様が決められます。迷われたときは「ショールームのアンケートは書かないとだめ?」をご覧ください。
ではなぜ、どこの案内にも予約の文字が大きく出ているのか。理由は単純で、予約をいただいたほうが、お客様の時間を無駄にせずに済むからです。順に見ていきます。
飛び込みでも入れる
買い物のついでに前を通りかかった。そんなきっかけで立ち寄っていただいて、まったく問題ありません。当日の飛び込みでも、見学そのものは自由にしていただけます。
入ってすぐ帰っても構いませんし、一つの浴室の前に三十分いても構いません。見る順番も決まっていないので、気になるところから回っていただけます。
そもそもショールームは、契約を交わす場所ではありません。商品を見て、触れて、使い心地を確かめていただくための場所です。その成り立ちについてはリフォームのショールームは営業される?にくわしく書きました。
声をかけられても断ってよい
自由に見ていると、スタッフからご案内はよろしいですかと声をかけられることがあります。ここで身構えてしまう方がいらっしゃいますが、心配はいりません。
今日は見るだけですと伝えていただければ、それ以上しつこくお話しすることはありません。そのまま静かに見て回っていただけます。断ったせいで居づらくなる、ということも起きないとお考えください。
声をかけるのは、売り込むためではなく迷っていらっしゃらないかを確かめるためです。断る言葉が出てこないという方は、しつこい営業を断る言い方7選の言い回しをそのまま使っていただけます。
それでも予約をすすめる理由
ここまで読むと、では予約はいらないのではと思われるかもしれません。それでも私は、一度は予約を取って行かれることをおすすめします。
自分たちだけで見て回ると、どうしても見た目と値段の印象だけが残ります。扉の内側がどうなっているか、掃除のときにどこへ手が入るか、そういうところは説明がないと気づけません。
せっかく出かけるのですから、持ち帰るものが多いほうがよいはずです。予約とは、その日の時間をご自分のために使う準備だと考えてみてください。何かを約束させられる手続きではありません。

予約で変わること

では、予約をすると何が変わるのでしょうか。いちばん大きいのは、お客様のご要望に合わせたご案内になることです。同じ展示を見ていても、見え方がまるごと変わります。
アドバイザーは、はじめにお困りごとをうかがいます。掃除が大変なのか、寒いのか、収納が足りないのか。そこが分かれば、見ていただく順番も、お伝えする中身も変わってきます。
もう一つ、待たずに済むという良さもあります。予約の時間にお越しいただければ、そのままご案内に入れます。混み合う日に行き当たって、しばらく立って待つということがありません。
要望に合わせた案内になる
予約のときに、見たい商品を書く欄があります。ここは分かる範囲でかまわないので、埋めておいてください。お風呂とキッチン、それだけでも十分に役に立ちます。
当日の会話はお困りごとから始まります。いまの家のどこが不便なのか、そこを先に聞かせていただけると、見ていただく商品が絞れます。何も決まっていなくても、困っていることなら言葉にできるはずです。
伝え方そのものに迷うなら、リフォーム要望の伝え方に用意しておくとよいものをまとめました。いまの住まいの写真が数枚あるだけでも、話はぐっと具体的になります。
案内の時間が決まっているところもある
メーカーによっては、ご案内の時間があらかじめ決まっているショールームがあります。何時から何時までという形で枠が区切られていて、その中でご案内します。
時間が来たら追い出される、という意味ではありません。ご案内が終わったあとは、自由に見ていただけます。気になった展示のところへ戻って、もう一度ゆっくり触っていただいて構いません。
この形は、むしろお客様にとって読みやすいと思います。終わりの時刻が見えていれば、そのあとの予定も立てられるからです。
メーカーサイトからでも会社経由でも同じ
予約の取り方は二通りあります。メーカーのサイトからご自分で取る方法と、リフォーム会社に取ってもらう方法です。どちらがよいかと聞かれますが、ご案内の中身はどちらでも変わりません。
違いが出るのは、そのあとです。リフォーム会社を通していれば、当日まとめたご希望のプランが、その会社へすんなり渡ります。もう一度同じ説明をし直さずに済むということです。
まだ会社を決めていない段階なら、ご自分で取っていただいて差し支えありません。頼み先ごとの違いはリフォームはどこに頼む?に整理してあります。
行く前に決めておくこと

行くと決めたら、先に押さえておきたいことが三つあります。いつ予約を取るか、どのくらい時間を空けるか、誰と行くか。この三つです。
どれも当たり前のことのようですが、ここを決めずに出かけると、せっかくの一日が中途半端に終わってしまいます。とくに時間の見立てを誤ると、いちばん見たかったものを駆け足で通り過ぎることになります。
難しい準備はいりません。カレンダーを開いて、半日ぶんの予定を空けるところから始めてみてください。
土日は二週間前に取る
これはぜひ知っておいていただきたいところです。ショールームの土日は、かなり混みます。一週間前に取ろうとすると、土日の枠が埋まっていることのほうが多いくらいです。
目安として、最低でも二週間前には予約を取っておくとお考えください。ご家族の予定を合わせるとなれば、もう少し早めに動いたほうが確実でしょう。
平日に行けるのであれば、そちらのほうがゆったり見られます。お子さんの学校がある日に、ご夫婦だけで行かれる方もいらっしゃいます。
案内は二時間と見ておく
所要時間は、メーカーによって差があります。それでも目安をお伝えするなら、ご案内そのものに二時間ほどとお考えいただくのがよいと思います。
見たい商品が多ければ、もっとかかります。お風呂とキッチンと洗面台を一度に、となれば二時間では収まりません。そのあと自由に見て回る時間も足すと、半日の予定として組んでおくのが安心です。
ここを三十分のつもりで行ってしまうと、あとの用事が気になって集中できません。前後に予定を入れない日を選ぶ。これだけで、見学の密度はずいぶん変わります。

子ども連れも一人も大丈夫
誰と行くかで悩まれる必要はありません。お子さま連れでも、おひとりでも大丈夫です。リフォーム会社の担当者と一緒にお越しになる方もいらっしゃいます。どちらがよいか迷われたときは、ショールームはリフォーム会社と一緒に行く?もあわせてご覧ください。
小さなお子さんがいるご家庭のために、キッズスペースを用意しているショールームがほとんどです。授乳室が備わっているところも多くあります。子どもが退屈するからと諦めてしまうのは、もったいないことです。
おひとりで行かれる場合は、写真を多めに撮っておかれるとよいと思います。帰ってからご家族に見せるときに、言葉だけよりずっと伝わります。
予約についてよくある質問

ここからは、予約についてよくいただくご質問にお答えします。行く前に引っかかりやすいものを選びました。気になる項目から読んでいただければと思います。
予約なしでも見積書はもらえるか
その場でお渡しできるのは簡易的なものだけで、正式なお見積書は後日お届けします。これは予約のあるなしにかかわらず同じです。紙がどう届くのかはリフォームのショールームは営業される?にまとめました。
商品が決まらなくても提案書は出るか
見学だけで、とくに商品が決まらなかった場合は作れません。何を選ぶかが決まらないと、お見積もりも提案書も組み立てられないからです。気になる商品が一つでもあれば、そこから形になります。
一人で行っても大丈夫か
まったく問題ありません。おひとりでいらっしゃる方は珍しくありませんし、ご案内の中身も変わりません。決めて帰る必要もないので、気負わずにお越しください。
子どもを連れて行ってもよいか
大丈夫です。キッズスペースのあるショールームが多く、授乳室まで備わっているところもあります。お子さんがいるからと遠慮なさる必要はありません。設備選びの話はキッチンリフォームの選び方もあわせてどうぞ。
会社にプランを渡したくないときは
お渡ししないことを選んでいただけます。渡さないでくださいと伝えれば、そのとおりにします。まだ会社を絞りきれていないときにも使える頼み方です。相見積もりの進め方はリフォーム相見積もりの取り方にあります。
まとめ

ショールームは、予約がなくても入れる場所でした。見るだけで帰っても構いませんし、声をかけられたら断っていただいて構いません。それでも一度は予約を取って行かれると、持ち帰れるものがまるごと変わります。
- 予約なしでも見学は自由にできる
- 当日の飛び込みでも入れる
- 案内はいりませんと断ってよい
- 断ってもしつこくは話されない
- 予約すると要望に合わせた案内になる
- 待たずにそのまま案内に入れる
- 案内の時間が決まっている所もある
- 案内のあとは自由に見て回れる
- メーカー経由でも会社経由でも中身は同じ
- 違うのはプランの渡り先だけ
- 渡さない選択もできる
- 土日は二週間前に予約を取る
- 案内は二時間を見ておく
- 子ども連れも一人でも大丈夫
実物を見て、手で触れて、ここなら暮らしが変わりそうだと思えたら、そこからが本番です。見てきたものを持って、会社に相談してみてください。そろそろ具体的に、と思い始めた方は、まず何社かに声をかけるところからどうぞ。
受け取った提案書の見るところはリフォームの提案書はどこを見る?、会社の見分け方はリフォーム会社の選び方にまとめています。断ったあとの連絡が気になる方は断ったのに連絡が来る理由と止め方、相見積もりを伝えてよいか迷う方は相見積もりと伝えると嫌がられる?をどうぞ。設備そのものの選び方はお風呂リフォームの選び方とトイレリフォームの選び方、洗面台だけ交換できる?もあわせてご覧ください。


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